妊娠中のむくみは身体の危険信号⁉身体の状態を見極める注意点とは
妊娠中で身体のむくみにお悩みではありませんか?
妊娠中はホルモンのバランスが変化するなどの理由からむくみが出やすくなります。
ですが、ホルモンバランスの変化以外にもむくみやすくなる危険な場合があります。
ここではそんな妊娠中のむくみについて解説していきます。
今妊娠中で身体のむくみがあり解消したいと思っている方はそのまま読み進めて下さい。
目次
1、妊娠中にむくみが起こる原因
妊娠中のむくみが起こる原因は大きくわけて2つあります。
①ホルモンの影響によるもの
②病気が原因になっているむくみ
になります。
それぞれの特徴をみていきましょう。
ホルモンの影響によるむくみ
妊娠中に多くみられるのはこのホルモンによるむくみになります。
妊娠中にはプロゲステロンという女性ホルモンの作用により水分を身体に蓄えやすくなります。その為、身体にむくみという形で表れやすくなるのです。
妊娠中に蓄えた水分はお腹の赤ちゃんの発育などに必要になります。
ですので、むくみを抑えるために水分摂取を少なくすることはよくありませんので注意が必要です。
病気が原因となって起こるむくみ
代表的に上げられるのが、妊娠高血圧症候群です。
妊娠高血圧症候群は約5%20人に1人の割合で発症すると言われております。
妊娠中に高血圧になることで、34週までに発症した場合は、血圧が上がる他に、肝臓、腎臓の機能障害、脳出血、蛋白尿などの症状を引き起こすことがあります。
また、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼし、胎児発育不全、常位胎盤早期剥離、胎児機能不全、胎児死亡などになる可能性がある為、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても大きなリスクとなります。
2、妊娠中のむくみを解消する方法
妊娠中はむくみが起こる原因をふまえた上で対策をとりましょう。
対策は食事での対策、日常生活での対策、運動での対策と3つあります。
食事での対策
食事では控えるべき栄養素、取るべき栄養素があります。
控えるべき栄養素
【塩分(ナトリウム)】
多くの食事に含まれるものになるので、管理をするのが難しいですが1日7.5gを目標にしましょう。
特に外食やインスタント食品には多く含まれているので注意が必要です。
取るべき栄養素
【カリウム】
カリウムには過剰摂取した塩分を身体の外に排出してくれる役割を持ちます。
アボカド、豆類、海藻類、バナナ、キュウリなどの食品でカリウムを摂取できます。
日常生活での対策
普段の生活では何を気を付ければよいのでしょうか?
簡単にできることをまとめました。
身体を温める
身体が冷えることで血流が悪くなり、むくみが排出されにくくなります。
特に足もとなど身体の末端は冷えやすいので、足湯など温めてみましょう。
睡眠をとる
睡眠は自律神経やホルモンと密接に関係しています。
睡眠が不足することで、神経バランスやホルモンバランスが崩れ、内臓の機能、筋肉の機能が低下してしまいます。
適度な睡眠をとり規則正しい生活を送りましょう。
足のマッサージをする
身体を温めるのと同様にマッサージをすることで、血流が良くなりむくみを排出しやすいように促していきます。
また、妊娠中はホルモンの変化により足がつったりすることが増え筋肉が硬くなるため、マッサージをすることで足がつるリスクも下げることができます。
着圧ソックスを使用
どうしてもむくみが酷い時は就寝時に着圧ソックスを使用するのも良いでしょう。
足に適度な圧迫が加わることで、むくみの解消に繋がります。
運動での対策
運動を行うことでもむくみの解消に繋がります。
妊娠中に出来る運動で効果的な運動はどんなものがあるのでしょうか?
ストレッチ
無理のない範囲でストレッチを行い、筋肉を伸ばしましょう。
以前に「尾てい骨の痛み」の記事でもご紹介させていただきましたお尻周りのストレッチもむくみ解消に良いので是非試してみてください。
有酸素運動
妊娠中は激しい運動はできません、ウォーキングやマタニティヨガなどの有酸素運動を主に行うことで、血液循環が良くなりむくみの改善に繋がります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
むくみは妊娠中には起こりやすい症状ですが、むくみの他にも何か症状がでていないのかを注意し適切な対策を行うことで、妊娠中でもむくみを解消していくことができます。
むくみ対策で重要なのが
- 塩分(ナトリウム)を取りすぎない
- カリウムを積極的に摂取する
- 身体を温め、規則正しい生活をおくる
- 適度な運動を行う
以上の4つを行うことで快適なマタニティライフを過ごしましょう。
